私の発作2

入社して1ヶ月。5月の半ば、GWも過ぎ、その日は気温が朝からぐんぐん上がっている日でした。そろそろ本格的に仕事をするんだなぁと思っていた矢先、パニック発作が起こりました。
通勤の電車の中です。もちろん、そのときはパニック発作なんていう言葉も知りませんでしたから、「死ぬんじゃないか」とおもいました。心臓がどきどきし、吐き気にめまい。「暑いからかな」と最初は思いました。しかし、コートを脱いで、ストールをとっても、心臓のどきどきと吐き気は治まらず、どんどん気分が悪くなっていきました。運よく、席に座れたのですが、発作は治まらず、毎駅、毎駅、「ここで降りようか」と思っていました。不思議と「次降りるぞ」と思っても、駅に着くと「もう1駅がんばれそうだ」と、降りずにすみました。会社には、駅を降りてからバスに乗らなくてはならないのですが、駅を降りると、同期の男の子が一人、いてくれました。「なんかね、具合が悪いの」と告げると、バスで座らせてくれて、会社まで付き添ってくれました。「医務室へいく」というと、一緒についてきてくれて、それだけで、とても安心した記憶があります。
残念ながら、医務室はあいておらず、発作も治まったので、その日は、業務を普通にこなして定時に帰宅しました。