克服1〜電車〜

もともと、電車に乗って旅をすることが好きだったので、電車に乗れなくなるということはありませんでした。ただ、快速や特急はさけ、各駅停車に乗ることが多くなりました。電車に乗っていて発作が起きたことはほとんどなく、電車に対する恐怖もやがて消えていきました。そして、会社を退職して、時間に余裕が出たとき、愛知の花博へいくことを決意しました。東京から愛知まで、新幹線です。しかも、一人です。多少の心配はありましたが、「大丈夫だろう」という考えと、今まで病気と闘ってきた自信、そして頓服を持って、新幹線に乗り込みました。もちろん、携帯電話の充電は確認し、新幹線に乗ったという報告を母にしました。母は「気をつけていってきてね〜楽しんできてね〜」と、病気のことには触れず、旅を楽しむことを願ってくれました。そして、婚約者にも、「花博にいってくるね、いま、新幹線だよ」と伝えました。(その日にはじめて伝えました(笑)) 無事に花博につき、きれいで香り豊かなお花を楽しみ、帰りも新幹線で帰ってくることができました。暑い暑い夏の日でしたが、水分を多めに取ったことと、休憩をしながら、無理をしないで旅をしたこともあって発作は一度も起こりませんでした。 これで、私の電車(新幹線)の克服は、成功しました。