父との確執

母は、昔から精神的に不安なことが続いたり、緊張のあとには、体調を壊していたそうです。それもあり、私の症状が「身をもって」わかってくれていました。しかし、父は、昔から健康で、特に、精神的な負担による病気には、詳しくありませんでした。
ある日、私が、体調が悪くてご飯を食べられずにいたとき、父が、「自分で自分を病気にしちゃいかん!」と言いました。父にとっては励ますつもりだったようですが、私はとても傷つきました。がんばって、ここまできたのに、自分をわざと病気にしているわけじゃないのに、父の言葉は、病気と闘っていた自分を否定されたようでした。運悪く、母が外出中だったのもあり、私は涙が止まらなくなってしまいました。母が帰ってきて、事情を聞くと、「まったく、わかってないなー」と、父をしかりました。
それからは、父を無視し続けました。そうしないと、自分の価値が失われてしまい、死んでしまいそうだったのです。2ヶ月ほどして、復調するまでは、父とは一度も話をしませんでした。 今でも父は理解できていないようですが、今はちゃんと会話をしています。父があの時言った言葉はもしかしたら、「世間一般の冷たい風」を代表していたのかもしれません。おかげで、社会に出てから、パニック障害で人に何かを言われて傷ついたことはありません。1つのつらい経験ですが、自分を強くしたと思っています。